紅茶と桜 tea and cherry blossom 2005 5 23
私は、紅茶が好きです。
もしかすると、大英帝国の歴史には、紅茶(茶)が登場するかもしれません。
しかし、紅茶は紅茶です。
「四つの桜 2003/4/5」
桜は、春が来たことを告げ知らせる。
しかし、桜には四つある。
「天国の桜」。
その心、天国ならば、桜は、天国の桜に見える。
「成功の桜」。
この春の成功者は、桜は、成功の桜に見える。
「子供の桜」。
子供から見れば、木に花が咲いている。
「失意の桜」。
この春、失意のなかにある者は、桜は、失意の桜に見える。
しかし、桜は桜である。
人間が、どう思うと、桜は春を告げる仕事をしている。
「アヘン戦争 Opium War 2004 4 17」
1840年から始まった「アヘン戦争」の歴史的背景を点検しましょう。
これは、イギリスと中国の貿易問題が、原因です。
当時、イギリスは、中国の茶を輸入し、
その代金を、銀で支払っていました。
しかし、茶の輸入量が増加すると、
銀による支払いも増加し、イギリスは苦しい立場となりました。
そこで、イギリスは、インドで、アヘンを製造させ、
そのアヘンを、茶の購入代金としたのです。
つまり、「銀での支払い」を、「アヘンでの支払い」に変えたのです。
これにより、中国社会は、アヘン吸飲というものが、
社会全体に広がり、大きな社会問題となりました。
当時の中国政府は、アヘンを禁止しました。
しかし、当時のイギリスにとっては、
アヘンが、重要な「貿易通貨」となっていましたので、
このアヘン禁止は、大きな痛手だったのです。
こうして、これが、アヘン戦争へと発展していくのです。
この戦争は、「自由貿易の実現」という大義名分がありましたが、
現実は、アヘンという麻薬ビジネスが生み出す、
巨額の利益を確保するための戦争だったのです。
そのため、この戦争は、イギリス国内では、「不正義の戦争」と呼ばれました。
イギリス国内でも、こうした戦争に対して、強い反対論があったのです。
しかし、資本家や大商人の強い意向により、この戦争は断行されたのです。
麻薬というと、暴力団やマフィアを連想するでしょうが、
現実には、資本家や大商人が、麻薬ビジネスで、巨額の財産を築いたのです。
このアヘン戦争で負けた中国は、
外国勢力への抵抗と、伝統社会からの脱皮という苦難の道を歩くことになり、
あまりに大きな「痛み」となりましたが、
これが、中国近代化の出発点にもなりました。